[91] 6分43秒
2006/5/5 (Fri.) 02:14:17
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トクメイ
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2006/5/5 (Fri.) 02:30:20 |
「…あー!やっと見つけたよ〜」 茂みから現れた見知った顔に驚く。 ここ数年、人との接触を避け、シェルディン領でもカナバン領でもないこの山奥で過ごしてきた自分にとって、生身の人間に出会うことすら稀有だったというのに。 「全く辺鄙な所よね。こんなとこにいるなら、私の研究材料になってくれたらいいのに!」 ここまで来るのに相当苦労したであろうに、そんな素振りは一片たりとも見せずに、懐かしい傲慢さを振りまく彼女に俺は素直に驚いた。 「どうやってここが分かった?」 「言ったじゃない、見つけるってさ」
「皆はこれからどうするの?」 カゼアゼの残党討伐もほぼ完了し、まだ傷跡は癒えないものの、両国に平和が戻ってきた。グランドチェイス騎士団も、そろそろお役目を終えて元の直属部隊の顔へと変化しつつある。 その功績が認められ、近いうちに大魔法士の称号を獲得できるであろうアルメが3人にたずねる。 「そうだな…父さんも探さなきゃならないし、またしばらく傭兵生活かな?」 「私は島に帰ります。みなに事の顛末を報告しなければ」 「ふぅん、そうか〜。…ラスは?」 くるりと振り返り、最後の一人の言葉を待つ。 「俺は人のいない場所で隠居生活でもするさ」 カゼアゼの一件は自らが招いたことだ、人々が受け入れてくれるにせよ、くれないにせよ、人里でぬくぬくと暮らすわけにはいかないだろう。どこか容易には手の届かない場所で静かに暮らしたいと、ラスは強く願っていた。 「へえ。また気が向いたら会いに行くね」 「…お前は何を聞いていたんだ」 気軽に来れるような場所には住まないと言っただろうとラスが言う。 「まあ、それでも会いにいくから。覚悟しててよね!」 ばーん、と擬音を口で言いながらアルメがにへっと笑う。この少女を見ていると、どんな不可能なことでもやらかしそうな気になってくる。
まさか、この言葉を実現しにかかってくるとは夢にも思わなかったが。 「もう日も暮れる。とりあえず、中に入れ。これから飯だ」 数年ぶりだったのでうまく笑えたかどうかは分からなかった。 |
トクメイ
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2006/5/5 (Fri.) 02:30:42 |
長すぎた。反省。 |
トクメイ
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2006/5/5 (Fri.) 02:46:06 |
ってな感じのネタなら大量に所持しているんだけど、小説本と銘打つには短すぎて漫画にするには長すぎる(というか僕の(おもにトーンを貼る)気力がもたない)。まさに帯に短し襷に長し…!ああもう。 世間一般的にはシリアスよりギャグのほうが需要があるのは知っているけどでも僕はシリアスがかきたいのだ!!もう知ったことか!ジャンルの時点で世間には背いてるしね! |
トクメイ
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2006/5/5 (Fri.) 12:18:03 |
あーそう、書き忘れてた、隠者の経緯ですこれw 人里離れて一人修行(あー二度と闇にのっとられないように精神鍛錬っていう名目でもいいね!)に励むラスもええなあと。そこにアルメちゃん登場ばばーん!もええなあと(だから私見を混ぜない) |
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